北辰返却後の生徒面談

北辰第4回の結果が返ってきた。日頃から生徒たちに伝えているが、模試の結果はその中身を精査することが何よりも大切だ。反省点は大きく分けて二つある。一つ目が「テスト中の反省点」、もう一つが「日頃の勉強の反省点」である。

まず「テスト中の反省点」について。たとえば計算ミスをしたのであれば、「なぜ間違えてしまったのか。」「テスト中、ミスに気づくことが本当にできなかったのか。」「どういう行動を取っていればミスが防げたのか。」「テスト中の時間配分や優先順位のつけ方は適切だったのか。」「落ち着いて、冷静に問題に取り組める心理状態だったのか。」そういう直接的な原因と、それに対する解決策を考える必要がある。

そして、もう一つが「日頃の勉強の反省点」について。テスト中に自分がどういう行動を取ったのか(あるいは取れなかったのか)は、日頃の勉強と密接に繋がっている。上記のような直接的な原因が分かったとして、それを克服するためには日頃からどういう練習を積む必要があるのかを考えたい。たとえば時間切れになってしまったのであれば、演習量を増やしてスピードアップを図ることが大切だし、日頃から時間を意識しながら問題を解く習慣も必要だ。今回は夏期講習明けの模試なので、夏の勉強において良かったこと、逆にこれから克服しなければならないこと、日頃の勉強の仕方や勉強量について自らを振り返るきっかけにしてこそ模試を受けた価値がある。

ところで、こういったことを「自分でやっておきなさい」「自分で考えなさい」と本人に任せるというのは、若干乱暴に過ぎると思う。成績表の見方、模試の振り返り方をちゃんと理解できている中学生は少ない。「このミスはこういう風に捉えて、こういう風に行動を改善すると良い」ということを本人から引き出すための傾聴や、具体的な助言がやはり必要な時期だと思う。どの子も本人なりに一生懸命頑張った結果であることを念頭に置いて、その上で必要な助言をしたい。

また、模試の結果は我々の指導に対する評価指針の一つでもある。日々の授業や塾生たちへの働きかけに関して、何か足りないことは無いか、甘かった部分は無いか、逆に良かった点はどこか。自分たちの指導や在り方を省みる材料としても用いたい。

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