塾名の由来(1)

今さらではあるが、進学塾unitという塾名の由来を書きたい。(おそらく塾名の由来を知らない塾生のほうが多いのではないかと思うので。)

私が塾講師として生きていこうと決めたのは20歳のときのこと。そのときからずっと、「いつか自分の理想とする塾を開きたい。」と思っていた。もちろんこのときは自分の「理想」など大雑把なイメージでしかない。塾を開くのにどういう能力が必要とされるのかも、まったく分かっていなかった。

はじめは個別指導塾で教室長を務めた。23歳のときだ。(←若い!!)まだまだ若くて未熟な青年が教室長をやるのだから、当然さまざまな問題が起きた。そのたびに恩師の手助けを借りながら、自分なりにどうにかこうにか教室長の職務をこなした。この時期の数年間に私が学んだことをひとことで言うと、「人を大切にする、人を育てるということの難しさ、そして大切さ」である。どうすればスタッフのみんなが気持ちよく働けるか、どうすればこの塾でできるだけ長く働きたいと思ってくれるか。そんなことを考えながら、色々な本を読んだり自分なりに彼らとのコミュニケーションの取り方を工夫したりした。その甲斐あってか、仕事を辞めるときにはすべての学生スタッフが大きく成長してくれて、とても頼もしい講師陣が揃った。

この個別指導塾を辞める2年くらい前から、自分の塾講師としての実力がどれくらいか、ということが知りたくなった。もちろん塾の中の学生スタッフたちと比べて、分かりやすい授業ができるのは当たり前だ。しかし、自分よりも授業ができる人、知識が豊富な人、この人には敵わないと思う人、そういう人たちと出会い、様々なことを吸収して、一人の塾講師としてもっと成長したい。そんな思いが強くなった。もちろん新しい環境に身を置くことに対する不安もあったし、自分が全く使い物にならない講師なのではないかという不安も大いにあった。(実際今から振り返っても、できないこと、知らないことだらけだったと思う。)しかし「まだまだ若いうちにチャレンジしたほうが良い。失敗したら、そのときに考えれば良い。(←根が楽観主義者なのかもしれない)」と思い、集団授業の塾に転職する。震災があった2011年の春のことだ。

塾名の由来を書くつもりなのに、塾を開くまでのストーリーになってしまった(苦笑)。もしよろしければ、懲りずに次回もお付き合いいただきたい。

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