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実践演習の大切さ
先日のブログでも書いたが、中3生で勉強が進んでいる生徒は入試問題を使って実践形式の演習を行っている。中1生のときから鍛えている子たちなので、問題の解説を聞いて「全く見たことがない」「そんな性質知らない」ということはそれほど無い。だいたいが「前に教わったのに思い出せなかった」「前は出来ていたのに使えなくなっている」「やり方も分かっていたけど計算でミスをしてしまった」という状況だ。
制限時間がある中で、一挙にさまざまなタイプの問題に対して臨機応変に対応しなければならないのが入試だ。自分の持っている引き出しを適切に開けてそれを利用して正確に解き切るというのは、やはり練習量をこなさないとできないことである。今は数学と英語の過去問を週に2年分ずつくらいのペースで解いている。
こうした演習はもちろん早ければ早いほうが良いのだが、土台が弱い状態で闇雲に実践演習を積むだけでもいけない。間違えたときに「あれを使えば良かった」の「あれ」が自分の中に無ければ、振り返りの際に大幅に時間を食う。それが一つ二つならば良いが、5つも6つも出てくるようでは、やはり土台から立て直したほうが良いだろう。このあたりのバランスが大切だと思うが、今のところ、正答率や解いた様子を見るにつけ、この子たちの土台はある程度つくれていると思う。
十分に実践演習が積めて、知識や手法がよりスムーズに使えるようになり、時間的な余裕が生まれれば、今よりもさらに確かな実力が得られる。この調子でガンガン解き進めていきたい。