「勉強を好きになりたい」

自習に来た中2生がちょっとお疲れの様子だったので

福永

おっ!今日はあんまりやる気にならないのかい?

と声をかけた。

すると頷きながら

生徒

はい。

と答えが返ってきた。

あまりに素直な返事だったのがおかしくて、大声で笑ってしまった。

福永

そうかそうか!やる気があまり無いのに自習に来たんだね。そりゃあ偉いね!!

と伝えた。

結局そのあと、その子は2時間ちょっと一生懸命に勉強していった。

この子がまだ入塾する前、体験授業に来てくれていたときに、いろいろなお話をした。

そのときに「これからunitで頑張って、勉強を好きになりたい。」と話してくれた姿をふと思い出す。

あれから半年。

それまでに身についてしまっていた勉強の悪癖を一つずつ改善していった。

ただひたすら書くだけの勉強をやめ、分からない言葉をちゃんと調べる勉強が少しずつできるようになってきた。

最初は初見の問題、思考力が試される問題になった途端に手が全く動かなかったのだが、
今では難しい問題でもしっかりと手と頭を動かせるようになった。

その積み重ねのおかげか、定期テストでも本人が目標としていた大台を達成することができた。

「今日はあまりやる気が無い。」

そのように話すこの子は、それでも塾に自習に来て黙々と勉強していく。

入塾する前と比べて、ちょっとでも勉強が好きになれただろうか。

危機感や義務感だけで我慢して頑張るのではなく、ときには楽しいと感じながら勉強できているだろうか。

今度、面談をするときにでも聞いてみたいと思う。

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