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気持ちを込めて字を書くことの大切さ
先日、小学生の算数の授業をしているときに、宿題のノートを確認した。
ノートを見ると、どの数字も乱雑に書かれていて、お世辞にも「丁寧」とは言いがたい字だった。
また丸つけも適当に済ませてしまっていた。
演習中の生徒に話しかける。
○○さん、このノートの字は丁寧に書こうとした?
宿題をやるときに集中して取り組んだ?
丸つけするときに、合っているかどうかちゃんと確認した?
口調は穏やかだったが、目は生徒をしっかりと見据えて話しかけた。
いや……、あんまりやれていないです。
『あんまり』ですか?
私はこの字から、きみの『一生懸命にやろう!』という気持ちをまったく感じません。もし私の目の前で宿題をやったとしたら、きみは同じ字を書くかな?同じようにちゃちゃっと丸つけするかな?
……ちゃんと書くと思います。
そうだよね。『先生に見られていないから』という理由で、宿題を適当に済ませてしまったのだと思うけれど、これは良くないよ。宿題は『自主練』だからね。自主練を適当にやる人は上達しません。こういう適当なやり方は今すぐ直しましょう。
雑なやり方を続けると、きみの中でもだんだんそれが普通になってくると思うよ。そうなってから直すのは本当に大変だよ。はい、この宿題はもう一度やり直そう。
少しして、他の生徒のノートを確認したあとに、再びこの子のノートを見ると、そこにはきちんとした数字が並んでいた。
えっ!めちゃくちゃ丁寧だね!すごく見やすいよ。
あとから見やすいように少しスペースを空けました。
良いね!ちょっと丸つけしようか……。うん、よく出来てるね!
……○○さんさぁ、いま私はきみの解いたものを丸つけしたけれど、『普段よりももっと丁寧に丸つけしなきゃ!』って自然と思ったよ。きみの字から一生懸命にやろうという気持ちが伝わってきたから、私も自然とその気持ちに応えようって思ったよ。これを習慣化しようよ。
授業後、「今日はどうだった?」と聞くと「普段よりちょっと疲れたけど達成感がある!」と嬉しそうだった。
「一つ一つの行動に気持ちを込めることの大切さ」を改めて生徒から教わった一日だった。
この記事を書いた人
進学塾unitの塾長。数学・英語・理科担当。生徒と保護者、スタッフの笑顔を見るために日々邁進中。基本的にいつも機嫌が良く、無駄に元気。
趣味:将棋(将棋ウォーズ1級)、コーヒーを飲みながらカフェで数学、ダイエット 特技:リバウンド
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Twitterはこちら R_makes_rb
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