弊塾のミッション【永劫変わることのない柱】

進学塾unitは、「楽しく、厳しく、温かく」というMissionを掲げている。

これは私たちのあるべき姿を表したものだ。

私は何かの名前やフレーズをつくるために、ああだこうだと考えることが結構好きなのだが、中でもこのフレーズはシンプルでテンポもよく、あるべき姿を過不足なく表していて、我ながら良いものをつくったものだなぁと自負している。（←隙あらば自画自賛）

今回はこのMissionに込めた想いについて書きたい。

「楽しく」

塾生たちにとって「授業が楽しい、休み時間が楽しい、仲間や先生たちとのやりとりが楽しい」ということを私たちは大切にしている。

人は楽しい気分のときに、その能力を最もよく伸ばすことができる。

楽しいときはあっという間に感じるし、終わったあとには心地よい疲労感や高揚感、充実感がある。

学びに対する考え方や価値観を学習観というが、まさに学習観を形成している最中にある子供たちにとって、普段からどのような感情を抱きながら勉強しているかは非常に重要なことだと思う。

また、世の中には「勉強や塾や受験は嫌なもの、我慢して行うものである」という考えを持っている、持たされている子供たちがたくさんいる。

あるいはそのような考えを助長する教育機関、教育者が少なからず存在すると考えている。

私たちは生徒たちに、勉強や自分の成長過程を心から楽しんでほしい。

塾を卒業し、大人になってから振り返ったときに、「いま考えるとあのときの自分はめちゃくちゃ頑張っていたけれど、なぜか楽しかったな。」と思ってほしい。

子供たちが「楽しい」と言いながら塾に通っていることで、保護者の方々の安心にもつながっていると思う。

「厳しく」

私は自由が好きだ。何かをするときは自分の意思で決めたいし、逆に人からああだこうだと言われるのは嫌だ。

これは塾生たちも同じだと思う。

自由である（＝自分の意思決定によって物事を進められる）ためには、自分で考え、自分で行動し、自分で成果を出して、周りにも認められる必要がある。

しかし、人間は弱い生き物だから、なんとなくこれではいけないと分かっていながらも、怠惰から行動できなかったり、楽なほうを選んだりしてしまうものだ。

そういう弱い自分を律して、自分から行動し、成果を出して、ついには楽しみながら取り組めるようになる。

そういう経験をたくさん積んだ人ほど、自由になれると思う。

どうやったら勉強ができるようになるのか。

その答えの一つは、自分に厳しくできるようになることだ。

自分の弱いところを見つけ、きちんとそれを認め、真正面から改善に取り組み、それを維持する。

自分自身を律する力を身につけることができれば、勉強に限らず、さまざまな場面で活かされる。

そして、このような姿勢を塾生たちに求めるからには、私たちスタッフも自分に対して厳しく律する姿勢を持ち続けることが必要だと思う。

そういう自戒を込めての「厳しく」である。

「温かく」

塾生たちには、温かい心を持った人になってほしい。

人の痛みを想像できる、人に優しさを与えられる人になってほしい。

塾生たちの学習の先には試験があり、受験があり、就職があり、競争があり、勝ち負けがある。

そういう状況だからこそ、勝つことがすべて、自分が勝つためには他人を蹴落としてもよいといった考えに陥らないように導いていくことも、受験産業に携わる私たちの使命だと思う。

また、塾生たちに成長してもらうために、ときに私たちは厳しい言葉を投げかける。

自分の弱いところを直視させ、真正面から改善を促す。

ただ、その厳しさの根底には、塾生の存在を尊重し、彼らの成長を信じ、彼らに寄り添い、見守ろうとする温かさがなければならない。

冷たい指導になっていないか、常に自問自答しながら指導にあたっている。

時代の変化に伴い、塾もいろいろと変化することがあるかもしれないが、このMissionだけは絶対に揺らぐことのない柱として持ち続けていくという覚悟が私にはある。

上記のことを体現できている塾生たちのことを誇りに思うし、まだ十分に体現できていない部分に関しては、私たちの未熟な部分と考え、研鑽を積んでいきたい。