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勉強だけを学ぶ場所にはしたくない【何のために勉強をするのか】
先日、塾の階下にある病院のスタッフの方と階段で一緒になったとき、ふいに声をかけられた。
そういえば先生、塾の生徒さんたち、みんな階段を静かに上り下りして、しっかりと挨拶をしてくれます。挨拶するのを恥ずかしがる年頃なのに、ちゃんと挨拶できて素晴らしいですね。
いつも思っているけれど、なかなかお伝えする機会がなくて……伝えられて良かったです。いつもありがとうございます。
病院のスタッフの方や、通院される方、近隣住民の方に迷惑をかけていないか、我慢を強いていないか、いつも気にしている私としては、先のような言葉をかけていただけるとは思っていなかったので、とても嬉しく、誇らしい気持ちになった。
塾は勉強を教える場所だから、生徒たちが少しでも勉強ができるようになることに意義がある。
しかし、unitは勉強だけを学ぶ場所にはしたくないと考えている。
unitで、勉強だけでなく他者を大切にすることも学んでもらいたい。
他者をよく見て、自らコミュニケーションを取り、想像力を働かせて、少しでも相手を理解しようとする。
そうやって他者と良好な関係を保ったり、信頼関係を築いていったりすることも学んでもらいたい。
いくら勉強だけができるようになったって、そういうところも一緒に成長していないのであれば、やはり歪な成長だと私は思う。
そもそも、何のために勉強をするのか。
勉強は自分の可能性を広げるために、端的に自分が幸せになるためにする人が多いと思う。
いい成績を取って、いい高校、大学に入るため、自分の可能性を広げるため、お金をいっぱい稼げるようになるため……。
目的は一人一人違っていいと思うが、それではその先に何があるのか。
勉強によって身につけた学力や能力をどう使うのか。
それらを自分のためだけに使うのではもったいないと思う。
やはり少しでも他者のために使うべきではないだろうか。
だれかを助ける、だれかを笑顔にする、だれかを支える。
そういうことに使うべきではないだろうか。
そして、そういうことができる自分を日々確かめることが、自分自身の幸福度にも影響するのではないだろうか。
他者の存在なしに、自分の幸せを考えることはできないと私は思う。
今回のことは、生徒たちが他者への気遣いや思いやり、想像力を持っていることの証左であり、非常に嬉しく思う。
私は生徒たちが優秀であるとか、勉強ができるだとか、そういった評価を受けることよりも(もちろんそれも大切であるが)、人としての優しさや素直さ、誠実さを評価されることを大切にしたい。
生徒たちがなぜそのような行動を取れるのか。
これはひとえに家庭環境が大きい。
ご家庭の中でこういうことを大切にされていて、小さい頃から繰り返し言われてきたのだと思う。
こういう生徒たちをお預かりできることは本当にありがたいことだし、今後もこういうご家庭に選んでいただけるような塾でありたい。
塾生の皆さん。
unitで楽しく勉強できるのはいろいろな人たちの協力、支えのおかげです。
ご近所の方々もきっと寛容な心で温かく見守ってくださっていると思います。
そういうことを忘れずにいてくださいね。
この記事を書いた人
進学塾unitの塾長。数学・英語・理科担当。生徒と保護者、スタッフの笑顔を見るために日々邁進中。基本的にいつも機嫌が良く、無駄に元気。
趣味:将棋(将棋ウォーズ1級)、コーヒーを飲みながらカフェで数学、ダイエット 特技:リバウンド
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Twitterはこちら R_makes_rb
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