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残り5km地点でのメンタリティ
県立入試まで、残り2ヶ月。
この時期になると、今までに指導させてもらったいろいろな生徒たちの顔が思い浮かぶ。
以前、私はフルマラソンを完走したことがある。
42.195km。
実際に走ったことがある人は分かると思うが、この42.195kmという距離は、絶妙な距離だ。
人間に適度な肉体的・精神的負荷をかけてくる。
頑張れば走れそうで、それでいてそう簡単には走らせてくれない距離なのだ。
マラソンは受験と似ているところが多い。
ライバルとの戦いであるところ。
本番に向けての準備の差がものを言うところ。
結局、自分自身との戦いでもあるところ。
今は12月下旬だから、マラソンで言うとそろそろゴールを意識しはじめる頃である。
今までたくさんの生徒たちを見てきたが、ゴールが見えてきたときのメンタルの動きは本当に様々である。
それまでの立派な走りから、より一層気合いを入れ直してラストスパートをかける子。
それまでは本気を出していなかったものの、「せめて最後だけは!」と本腰を入れる子。
そして、ここまで頑張ってきたものの、ゴール前で急激に失速する子。
やはり気になるのは、最後のパターンのような子である。
個々にいろいろな状況があるから、一概にそれが悪いことと断じるつもりはない。
それまでの様々な経緯から、精神的、肉体的に限界を迎えてしまう子もいるだろう。
しかし最後の最後に頑張りきれなかったという経験は、できれば避けさせたい。
とくに、頑張ろうと思えば頑張れる状況にある子には最後まで頑張りきる経験を積んでもらいたい。
ゴールが見えたとき、人生の節目やここぞという場面で、一刻も早くラクになることを求めるのではなく、気合いを入れ直して頑張れる。
そんな強いメンタリティを養ってもらいたい。
そのメンタリティは日々の練習の中でどれだけ自分に厳しくしているかによって養われると思う。
unitは楽しい塾でありたいが、塾生にそのような厳しさも求めていきたい。
そのために、まずは私自身が自分に対して厳しくありたい。