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生徒が質問に来られるようにするために
うちの子、先生に質問できるか心配です。
とおっしゃる保護者の方は多い。
実は、分からないことを自分から質問するという行動は子どもたちにとって非常にハードルの高いことだ。
分からないことはちゃんと質問しなさい
と言っても、なかなか行動に結びつかない。
そのような声かけで来るようになる子もいるが、それはあくまでも少数。
大半の子は、質問するようになるまでに多くの時間を要する。
入塾してから卒業するまで、ついぞ質問に来ないという子も珍しくない。
ここで指導者がどういう対応を取るかが大切だ。
私は普段
1ページ終わったら見せに来てね。
という声かけをしている。
子どもたちはどこを質問すれば良いのか、最初は分からないのである。
だから、とりあえず終わったものを見せてもらい
ここは本来質問しないといけないところだよ。
ということを一つずつ確認する。
このようなやりとりを何回か繰り返しているうちに
あ、これは質問しないといけないな。
ということが少しずつ分かってくる。
また
「質問すると解決できてスッキリする」
「質問すると色々な新しいことが分かる」
「質問すると楽しい!」
という経験を一つずつ積んでもらう。
そういう地道な働きかけの先に、「当たり前のように質問に行く」という行動があるのだ。
最近は
分からないところにふせんを貼ってね。ふせんが二つ溜まったら質問においで。
と声かけをしている。
質問に行くタイミングがよく分からない子でも、「ふせんが二つ溜まったら」というきっかけがあるので行動に繋がりやすい。
生徒たちが良い方向に進むためのきっかけ、工夫や仕組みづくりも大切にしていきたい。