-MENU-
見えざるものへの想像力
以前授業後に、とある生徒が
先生、机の上を掃除する道具を座席の近くに置いておいてください!
と言ってきた。
私が
うん?なんで?
と返すと
だって自分たちで掃除すれば、先生の負担が減るじゃないですか。
と言ってきた。
私は思わず
・・・そんなこと、気にしなくていいの!
あなたたちはとにかくバリバリ勉強しなさい笑
と返した。
自分が見えていないところに対する想像力。
物事の裏側でだれが、いつ、どんなことを、どんな想いで行っているか。
そういうことに対する想像力は、みんなが持てるものではない。
ましてや中学生ならば尚更だ。
自分が通っている塾で、先生(や他の子たち)がどのように動いているか。
自分がいないあいだに、どんなことが行われているか。
そういうことを想像できる、この子の想像力は本当に素晴らしい。
少なくとも私が中学生のときに同じようなことができるかと言われたら無理だ。
気づき、気遣い、行動力も素晴らしい。
この子の持っているセンスもあるのだろうし、何より、ご家庭の力が大きい。
その会話をしたときは、ぶっきらぼうに返してしまったが、こういう生徒と勉強をできることをとても誇らしく思う。