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センスを磨く指導
質問対応をしていると、問題文や数式から無意識に感じ取れることの多寡に個人差があることを痛感する。
たとえば
という数式を見て、「全部偶数だな」と無意識で感じ取れるかどうか。
という分数を見て、「5よりちょっと大きい」と無意識で感じ取れるかどうか。
もちろん、多くの子は「 って、どれくらいの大きさ?」と言われれば答えることができるだろう。
しかし、「誰かに問われたら答えられる」と「無意識でも分かる」の間には大きな隔たりがある。
無意識で分かっていることが多いか少ないかは、その問題を時間内に解けるかどうかに大きく影響を及ぼす。
このようなことを踏まえ、私は授業をしているときにも
この式を見たら、こういう感覚が持ってほしいな。
この式の、この部分に違和感があるよね。
この数を見て、なんとなくこういうことを思ったかな?
ということを聞くことが多い。
一般的には「センス」と言われる分野だと思う。
センスというと、先天的なものであり、後天的に磨くのは難しいと思われがちである。
しかし私は、「自分にはセンスが無い」と思っている子にも、そのセンスを磨くきっかけづくりやコツを伝えるような指導をしていきたいと思っている。