-MENU-
模擬中間テスト講評~数学編~
昨年に引き続き、塾内にて模擬中間テストを行いました(最寄りの川越第一中学校で1学期中間テストが行われないため)。
塾生の皆さんの答案を見て、感じたこと、今後の課題などを書いていきたいと思います。
塾生の皆さんは、6月末に行われる期末テストに向けて、参考にしてください。
中1数学
全体的によく得点できていたと思います。ただ、まだまだ計算ミスが目立ちます。1学期のテストは速く正確な計算力が求められます。
「ミスしちゃった・・・」で終わらせず、ミスの原因や日頃の勉強の仕方について追求していきましょう。
絶対値に関する問題での間違いが多かった人へ
絶対値に関する問題は、
①正負の数の大小の概念が身についている
②「整数・自然数・以上・以下・未満」といった数学の用語を理解している
③問題文をよく読み数直線を用いて表すことができる、
など、総合力を試されます。
今回、取れなかった問題は、学校のワークや塾のテキスト、塾に置いてあるテキストなどを用いて反復練習を行っておきましょう。
テスト勉強では、弱点を一つずつ確実につぶしていく意識と行動が大切です。
計算ミスが多かった人へ
途中式は、皆さんある程度よく書けていました。
ミスが多かった人は次のようなことが無いか振り返ってみてください。
① 普段から丸つけが適当ではないですか?
丸つけを日頃から丁寧に行いましょう。解答を見ているのに自分のミスに気付けない人は、テストのときに解答無しで自分の答えのミスに気づけるでしょうか。丸つけはおまけではありません。問題練習の中の大事な大事な過程の一つです。もしかしたら面倒だと思う人もいるかもしれません。
しかし、私たちが面倒だと思うことは、だいたい私たちがより良い自分になるために大事なことであることが多いです。手を抜かずに、丁寧に丸つけをしましょう。
② 数字の感覚が身についていないかもしれません。
たとえば「偶数から偶数を引いたら偶数になるよね」「0.5×0.5が1より大きくなる訳はないよね」などという感覚)が身についていないと、出てきた答えに違和感を覚える(=ミスに気づく)ことができません。こういう人は、小学生範囲の色々な種類の計算問題を日常的に行うことが効果的なトレーニングです。
授業内でも「この数字を見て、こういう感覚がありますか?」といったことを私がよく話しますので、もしそういう感覚が無かった場合は意識してみてください。
③ 簡単な足し算・引き算・かけ算・わり算に時間がかかっていませんか(暗算が遅いor苦手)
皆さん、包丁を使って「キャベツの千切り」はできますか。果物ナイフで「リンゴの皮むき」はできますか。「できる」と答えた人たちの中でも、そのスピードや正確さに大きな差があるかもしれません。そして、数学の計算は、そういう小さな計算の集合体です。
一つ一つの計算にどれだけ時間がかかるか。そしてどのくらいの割合でミスが出るか。そういうことの積み重ねによって正解、不正解の割合も大きく変わります。
中2数学
全体的に悪くは無かったですが、「もっと取れるはずだった。」と思う人も多かったのではないでしょうか。
中学校で出題されるであろうレベルよりも、少しだけ数字を複雑にしたり、答えを出すための手順を多くしたりしています。こういった「少し複雑な計算」でこそ、基礎の定着の差が出やすいものです。
文字式の乗除で間違えてしまった人へ
(5)~(8)で間違えている人がいましたが、すべて分数を含む計算です。
数学の計算問題では、負の数を増やす、小数を入れる、分数を入れる、累乗を入れる、といったイジワルが定番です。
こういう問題に慣れておくことが大切です。
一発でバシッと正答が出せるようになるためには、大量の計算練習が必要です。
まずは10問解いて8問以上の正解を、それが出来たら20問解いて18問以上の正解を、それができたら30問解いて29問以上の正解が出せるようにしましょう。
等式の変形で間違えてしまった人へ
等式の変形は、答えにたどり着くまでの手順が一つとは限りません。
どういう手順を踏んで答えにたどり着いても良いのですが、やはり「なるべくミスが出にくい手順」「なるべく早く答えにたどり着ける手順」はあります。
このあたりは、自分自身ではよく判断しづらいところだと思いますので、私のほうでもノートチェックを通じて、より良い方法を伝えていきます。
中3数学
大半の皆さんが80点台後半から90点台前半に集中していて、全体的によくできていると思います。また、これまでよりも明らかにレベルアップしていると感じる生徒も何人かいます。
共通しているのは、宿題の取り組み(演習量、丸つけの仕方、質問の有無)がとても良いということだと思います。
数の計算の工夫で間違えてしまった人へ
この問題は、「解き方を覚える」という感じのアプローチではなかなか難しいと思います。
式の形(乗法公式、因数分解の公式)を見て「あの形に似ている!」「こういう変形をしたい!」と思えるかどうかがカギです。
一つ一つの問題(式)に対して、どのようなイメージが必要なのか、確認しておきましょう。
また、この種の問題はゴリゴリ筆算することによって答えが合っているかどうかの確認(見直し)ができます。
これも必ず実施しましょう。
次回は生田目より社会の講評をいたします。