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譲れないところと、生徒に合わせるところと。
塾生を指導する上で、必ず守って欲しいことや最低限ここまでは頑張って欲しいというラインがある。
このラインをどこに引くかは塾によって大きく異なると思う。
たとえば小テスト。
合格ラインをどうするか。
不合格のときの再テストをどうするか。
課題の量をどうするか。
自習に来る、来ないをどうするか。
細かいことを挙げればキリがない。
このラインを厳格に引き、クリアできていない場合は徹底的に頑張らせる。
そういう指導の仕方もあるだろう。
私自身もそういう時期があったしそれが間違っているとも思わない。
塾は結果を求める場所だから、その種の厳しさはあって当然だ。
しかし生徒は一人ひとり異なる。
学力、性格、体力、精神力、忙しさ、家庭環境。
誰ひとり同じ生徒はいない。
そんな中でどこまで生徒たちに課し、どこからその生徒に合わせるのか。
ここ数ヶ月はそのあたりのさじ加減についてずっと考えている。
もちろん甘やかしてはいけない。
かといって、ついて来られない子をダメだと断じても意味がない。
生徒本人や保護者の方々と色々なやりとりをしながら、建設的な方法を模索し続けることこそが大事なのだと思っている。
もちろんそれは時間も労力もかかることだ。
一律に「うちではこれ以外は認めません」とできたら、どんなにラクだろうと思う。
しかし私は、生徒や保護者の方々と対話し、ときにはああだこうだと一緒に悩みながら、色々な方法や工夫を考えて、少しでも本人が前進できるようなアプローチを考え続けたい。