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テスト勉強会にて
定期テスト前は授業:演習=2:8くらいの案配で学習を進めている。
生徒たちはテストに向けて個々の課題を進めていく。
毎回、定期テスト勉強会では生徒からの質問対応と、生徒たちの勉強の仕方についての指導がメインとなる。
生徒たちの勉強の仕方の修正は本当に大変だ。
それは私にとっても生徒にとっても、である。
マルつけをせずに次のページに行ってしまう子。
意味がよく分かっていないまま「解いてマルつけ」のサイクルをひたすら繰り返す子。
答えを赤ペンで写して、分かった気になってしまう子。
好きな教科の勉強に偏ってしまい、苦手な教科に取り組まない子……。
生徒たちは一生懸命頑張っていると思う。
しかしそのフォームが間違っていることがある。
間違ったフォームで練習しても、結果が出にくいどころか間違ったフォームがより一層染みついてしまう。
勉強のフォームを修正してもらうことは、本当に大変なことだ。
まず、彼らのやり方のどこが良くないのかちゃんと説明する。
「こういう方法だと、こういう場面で通用しなくなる」とか「こういう方法だと、長期的に見て効率が悪い」とか、フォームを修正する必要性を説く。
「だからこういう方法でやろう。そうすればこのように良くなるよ」と。
そして、生徒たちは素直に頷きながら聴いてくれるのだが、いざやってもらうと、また同じような間違ったフォームでやったものを持ってくる。
基本的にはこの繰り返しだ。
1回や2回伝えただけですぐに改善される子はなかなかいない。
だいたい同じことを4回か5回くらい伝えて少しずつ修正出来るようになる。
このやりとりをしているあいだ、生徒たちは自分の慣れたやり方を否定され続ける訳だ。
気持ちとしてはしんどいだろう。
自分が怠けているところや、自分がなおざりにしていることを指摘されるのだから……。
誰だって、自分にとって耳の痛い話をされるのは嫌なものだ。
だから私も、なるべく彼らに言葉が届くように、表現の仕方に気を配りながら、たとえ話や笑いも混ぜつつ、同じような話を繰り返し伝える。
もちろんときには厳しい言葉を直球で投げかけることもある。
そうして少しずつ、1歩進んだと思えばまた1歩後退して……の繰り返しがテスト勉強会では繰り広げられる。
耳障りの良い言葉だけを生徒たちにかけて成績が上がるならば私もそうしたいが、成績を上げるために行動や習慣を変えるということは、そのような言葉だけでは決して成し遂げられない。
今後も、そんなやりとりを生徒たちとたくさんすることになるだろう。
生徒たちも頑張っている。
私もそれに応えていきたい。