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好きこそものの上手なれ
先日、藤井聡太王将と羽生善治九段の王将戦が幕を閉じた。
藤井聡太王将の4勝2敗で初の王将戦防衛となった。
もはや説明不要、圧倒的な強さを誇る若き天才に対して、一時代を築いた棋会のレジェンドが挑む構図。
そして毎局繰り広げられる、棋士であっても難解に感じるようなギリギリの勝負。
その戦いは、将棋ファンをおおいに昂らせた。
私も将棋中継のアプリとにらめっこし、わくわくどきどきハラハラしながら対局を見守った一人だ。
さて、このシリーズにおいてとても印象に残ったことがある。
それは感想戦の光景だ。
感想戦とは、将棋の対局が終わったあとに対局者どうしで対局内容を振り返るものだ。
もしこの場面でこう指していたら……
この局面の最善手が分からなかった。
というようなやりとりが、素人ではついていけない高いレベルで行われる。
その感想戦で、お二人がとても楽しそうにそして結構な時間をかけてやりとりをされていた、というニュースを何回も見た。
棋士が一つの対局に賭ける思い、情熱や執念は、常人の想像を超えたものがあると想像する。
そういった勝負のあとにもかかわらず楽しそうにやりとりができるというのは、お二人が勝ち負けだけで将棋を捉えているわけではないことの証左だと思う。
お二人が将棋という小宇宙において少しでも真理に近づきたい、棋理を追求したいという思いが非常に強いのだと思う。
勝負である以上、もちろん勝敗も大事だ。
しかし、そのような中において決して勝ち負けだけにとらわれることなく、将棋を楽しむ気持ちがずっと持ち続けていらっしゃるからこそ、天才しかいない棋士の中でもひときわ輝いていられるのだと思う。
「好きこそものの上手なれ」という言葉をこれだけ体現されているお二人の勝負が見られてとても幸せだったし、なにかを「好きである」「好きになる」ということの大切さ、そして大きな可能性を改めて再確認した。
私もこの仕事をずっと好きでいられるように、そして「好き」が確かな実力に繋がるように、学びを怠らないようにしたいと思う。
この記事を書いた人
進学塾unitの塾長。数学・英語・理科担当。生徒と保護者、スタッフの笑顔を見るために日々邁進中。基本的にいつも機嫌が良く、無駄に元気。
趣味:将棋(将棋ウォーズ1級)、コーヒーを飲みながらカフェで数学、ダイエット 特技:リバウンド
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Twitterはこちら R_makes_rb
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