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捨てることで見えてくるもの
先日、授業で取り扱った英語長文に「断捨離」の話題が出てきた。
話の後半、ある女性が家にある多数の本を捨てていったのだが、どうしても捨てられない本があった。
それがベビーシッターに関する本だった。
この女性は断捨離することによって、自分がベビーシッターになりたいという気持ちを思い出し、その後勉強してベビーシッターになった。
身のまわりにある不必要なものを捨てることによって、自分の人生において自分が本当に必要としているものが何であるかを明確にすることができる、という内容の話だった。
私が自分の人生で本当に必要としているものって何だろうとふと考えた。
生徒たちとともに楽しく学べること、保護者の方々と色々な交流をさせていただき色々なことを学べること、そしてスタッフたちと楽しく働けること、あとは家族をはじめ、(精神的に)身のまわりにいる人たち。
とにかく「人」と、その人たちと過ごす空間、時間が自分にとって一番必要、大切なものだと考える。
そういったものに恵まれた今の生活は、非常に充実しているし、ある意味満たされていると思う。
ちなみに私がどうしても捨てられないものは、むかし教えていた生徒たちからもらった手紙や色紙やアルバムなど(そもそも捨てる気もないのだが)。
そこには、当時、(今よりも)未熟だった自分に対してもったいない言葉が並んでいる。
彼らの思うような立派な先生ではなかったと思うし、今でもまだまだ程遠いが、少しでもそれに近づけるように精進したいと思っている。