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夏期講習を終えて(2)
夏期講習中の様子を振り返りたいと思う。
毎年、中3生がいつ「受験生」になるのか、ということに注目している。
中3生になったら自動的に受験生になるわけではないと私は思っている。
日々の勉強や授業、進路の話、定期テストや模試の結果、さまざまな経験を通して、彼らは少しずつ受験生になっていく。
ここでいう受験生とは
このような生徒たちをイメージしている。
中2の終わり頃から受験生らしくなる子もいれば、中3の11月、12月になってもなかなかエンジンがかからない子もいる。
もちろんエンジンがかからないとはいっても、毎日塾に来て3~4時間は勉強している。
客観的に見れば、中学生としてよく頑張って勉強しているほうだと思う。
ただ、先ほど並べたような受験生としての振る舞いと照らし合わせて見たときに、
「まだ受験生になりきれていないなぁ」
と思うときもある。
厳しい視点だと思うが、一方で「本当に頑張る人」「真剣に取り組む人」をたくさん見させてもらっているので、どうしてもその子たちと比べてしまう部分はある。
今年の中3生はこの夏にどのくらい「受験生」になれるだろうか。
そんなことを考えて夏期講習が始まったわけだが、実際に夏期講習中の彼らの様子を見て、受験生らしくなってきたと感じる機会が多かった。
丸一日勉強して、授業が終わったあとに残って黙々と問題を解く子もいたし、分からないところを毎日のように質問する子たちもいた。
細切れの時間に英単語帳とにらめっこする子もいた。
受験に向けて、危機感や焦りを感じる子が増えてきた。
また、授業中の雰囲気や休み時間の雰囲気も1学期と比べて良くなった。
日々同じ時間を共有することで、クラスとしての一体感も出てきたように思う。
もちろんまだまだ足りない部分、(私たちも含めて)今後の課題だと感じると部分も多いが、おおむね受験生らしい夏を過ごせたのではないかと思う。
これから秋・冬と、毎月の模試やテストで精神的にしんどい時期がやってくる。
夏の頑張りが数字に表れるときもあるだろうし、出てきた数字に大きく落胆するときもあるだろう。
ただ、そういったしんどい時期を力強く乗り越えていけるだけの土台をつくれたと思う。
残り半年、受験生となった彼らと、また日々奮闘していきたい。