「構え」の大切さ

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以前、小学生の授業で私が国語の文章を音読していたときのこと。

ある子が両手を机の下に入れたまま私の音読を聞いていた。

本人は集中して一生懸命に聞いている様子だったのだが、音読が終わったあとに「構え」の大切さについて話をした。

福永

きみたちはスポーツをしているよね。Aさんはテニスだったね。相手のサーブを待っているときは、どういう姿勢で待つの?

生徒

両足を開いて、姿勢を低くしてラケットを構えます。

福永

そうだよね。Bくんはバスケだね。ディフェンスのときにはどうやって構えるの?

生徒

両足を開いて、姿勢を低くして相手のパスのコースを邪魔するように手を広げます。

福永

うん、そうだよね。二人とも、なんでそういう構えにするんだい?相手の動きに合わせて、即座に動けるようにするためじゃないかな。必要に応じてパッとすばやく動けるようにするためには、事前に『構え』をつくっておく必要があるよね。

福永

勉強でも同じようなことが言えるんじゃないかなぁ。先生の音読を聞いていて、読めない言葉があったり意味が分からない言葉があったらチェックする必要があるよね。そのときに、両手を机の下に置いていては数秒遅れるよね。すぐに動けるように構えておかないといけないよ。

先ほども述べたが、もちろん本人は一生懸命に聞いていたと思う。

ただ、勉強に限らず、物事には必要な「構え」「姿勢」というものがある。

生徒たちには正しい構え、姿勢で勉強してもらいたい。

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