片付けのできない子どもたち【勉強とのアナロジー】

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ある生徒の再テストの答案を見ていると、明らかに理解できていない状態で再テストを受けていることが読み取れた。




再テスト勉強をするときには、内容を理解できているか、暗記できているか、使いこなせているかを確認しながら進める必要がある。

「理解できていないのに、答えだけを覚えて再テストを受ける」という状態では、まだ再テストを受ける段階ではなく、理解できていないところを調べたり考えたり質問したりする必要がある。

その上で何回か解くことで自分のものにして、正確に再現(実践)できるようになったら、そこではじめて再テストを受けるべきだ。

しかし、そういう手続きを全部すっ飛ばして、答えを丸暗記して乗り切ろうとする生徒は少なくない。

これでは力がつくはずがない。


ちょうどその子が自習に来ていたので、声をかけた。

福永

このテストなんだけどさ、自分ではちゃんと理解できていると思う?

生徒

いや、理解できていないと思います。

福永

そうなのね。なんで理解できていないまま再テストを受けようとするの?

生徒

いや……早く再テストを終わらせたいと思って。

福永

そうかぁ。なるほどねぇ。早く終わらせたい、早く片づけたいって思うこと自体はいいと思うよ。

福永

でもさ……、たとえば友だちが家に遊びに来るとするじゃん。部屋が散らかっていたら『片づけなきゃ!』ってなるでしょう?私が言っている『片づける』っていうのは、そこらへんに散らかっているものを『あるべきところにきちんとしまう』ということです。

福永

でも、あなたがやっている『片づける』っていうのは、とりあえずそこらへんに置いてあるものを『とりあえず押し入れに突っ込む』ということじゃない?それって本当に片づいたことになっているのかな。表面上は片づいたように見えるかもしれないけれど、その状態はちゃんと『片づいた』って言えるのかな……。

福永

面倒だからという理由で『とりあえず押し入れに突っ込む』ことを繰り返していけば、本来片づけるべきものが片づけられないまま溜まっていくよね。そういうことを積み重ねていけば、当然勉強が分からなくなるんじゃないのかな。

生徒

たしかに……。

福永

ね……?面倒かもしれないけれど、時間をかけて一つ一つをきっちりと片づけていくことが大事なんだよ。さぁ、とりあえずこのページで分からないところを一緒にやろうか。

そのあと1時間以上マンツーマンで勉強し、いろんなキャッチボールをしながら理解をしてもらった。

終わったあとはスッキリした表情で、改めて受けた再テストもきちんと合格できていた。

勉強も部屋も、ちゃんと片づけると気持ちが良いですね(^-^)


この記事を書いた人

塾長
ふくなが

進学塾unitの塾長。数学・英語・理科担当。生徒と保護者、スタッフの笑顔を見るために日々邁進中。基本的にいつも機嫌が良く、無駄に元気。

趣味:将棋(将棋ウォーズ1級)、コーヒーを飲みながらカフェで数学、ダイエット 特技:リバウンド

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