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計算でみすみすミスしないために必要な3つのこと
生徒たちの計算ミスを見ていると、不思議に思うことがよくある。
たとえば、125+132=157 となっていたり、 となっていたりする。
前者はもちろん257になっていなければならない。
「100いくつと100いくつを足すのだから、少なくとも200いくつにはなるだろう。」ということは、言われたら誰だって分かると思う。
しかし計算をする際に、このような「数の感覚」が働いていない。
だから計算結果を見て、「あれ?おかしいな?小さすぎない?」と違和感を覚えないのだと思う。
後者の問題も、有理数を無理数で割っているのだから、答えが無理数になる(√がついた数になる)という「数の感覚」があれば答えに違和感があると思うが、やはり気づかないまま通り過ぎている。
計算をする際に、常に考えるべきことが3つある。
①予測
こういう答えになるんじゃないかなぁ
という予測をしてから(あるいは予測をしながら)計算を始める。
まともにやったら面倒だからもっとうまくやれないかなぁ
という工夫を考えながら計算を進める。
この数字は答えとして良さそうかなぁ
という確認をしながら計算を終える。
計算ミスを少なくするためには、このような意識を常に持っている必要がある。
予測をする能力は、計算して答えを求めるという作業を何十回、何百回と繰り返しているうちに自然と身につく子とそうでない子がいる。
たとえば「偶数と偶数の和は偶数である」とか「整数と小数の和は小数である」とか「きりの良い数から中途半端な数を引くと答えも中途半端な数になる」とか、そういったことは自然と身について欲しいことなのだが、こういうことが身についていない子もいる。
本人は一生懸命に取り組んでいるので、取り組みの真面目さとは必ずしも比例しない。
②工夫
工夫をする能力は、知識によるところが大きい。
また、その知識を使えることに気づけるかどうかが重要だ。
たとえば「25×4=100」「25×3=75」という知識を持っている子は、「75×12」という計算をするときに、つぎのように工夫できる。
まず「75×12を筆算でやるのは面倒だなぁ。何か工夫できない?」という感覚があるかどうか(「真面目な」子は、ここで無条件に筆算してしまう。毎回筆算するから、回数を繰り返しても「工夫しよう」という感覚が育たない。この場面においては「真面目」であることが裏目に出ている。)。
③確認
確認をする能力は、①とセットである。
「この答えは大きすぎない?」「この答えはマイナスで合ってる?」「この答えは小数でもOK?」「この答えは√が残っているけど大丈夫?」「ビジュアル的に良さそう?」というような確認は、ある程度予測しているからこそ生まれる感覚だと思う。
授業において計算するときは
この辺が5cmだから、ここはパッと見2cmくらいかな
この筆算はやりたくないなぁ。98を引くってことは、100引いて2足せばいいよね。
全体の面積が100cm2だから、πをだいたい3とすると、この答えはまずまずだよね。
などと、私から上記のことをなるべく伝えるようにしている。
しかし、こういったミスはなかなか減らないし、今のところ、もともと本人が持っている能力に依存している感は否めない。
塾生全員が数の感覚を身につけられるような手法、教材、声かけ、工夫を考えていきたい。
予測、工夫、確認。
塾生の皆さんは、「よく確認」と唱えながら計算練習をしましょう。
この記事を書いた人
進学塾unitの塾長。数学・英語・理科担当。生徒と保護者、スタッフの笑顔を見るために日々邁進中。基本的にいつも機嫌が良く、無駄に元気。
趣味:将棋(将棋ウォーズ1級)、コーヒーを飲みながらカフェで数学、ダイエット 特技:リバウンド
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Twitterはこちら R_makes_rb
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