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数学のテキストの新シリーズ
Twitterでも呟いたのだが、最近読んでいる将棋の本の構成がとても良い。
片面1ページに基本問題が書いてある。
そのページをめくると、次のページにその問題の解答と解説が書いてある。
要はすぐに答えを確認できる仕様になっている。
これがとても良い。
私が生徒たちに常々伝えているのが、
「丸つけはこまめにやりなさい。最低でも1ページごと、できれば大問一つごと。苦手な教科は一問ずつ。」
ということだ。
生徒たちの中には「問題を解いて満足してしまう子」がまだまだ見られる。
私などは、問いに対してすぐに答えを知りたくなる。
というか、自分の考えが合っているかを確認したくなる。
最近はどうか分からないが、一時期放映されていたクイズ番組などでは「正解はCMのあと!」というのが定番だった。
そうしてまんまとCMを見てしまう。
だって勉強しないでもう少しだけだらだらしてたいから答えが知りたいから。
答えを知って、「やっぱりそうだよな~!」とか「え~!違うの!?なんで?」というところまでがセットだった。
それが当たり前だと思っていたので、「解いて終わり」という感覚が正直なところあまりよく分からない。
それはクイズに答えておいて正しい答えは確認しない、というくらい違和感のあることだ。
話が長くなったが、要は問題を解くときに、少なくとも「解く、丸つけ、間違えた箇所の解答・解説を見る」まではセットになるようにクセづけできるような構成になっている。
また、問題の難易度がほんの少しずつ上がる。
次の問題は直前の問題を少しだけ難しくしているが、最終的には直前の問題の考え方を使えるようになっている。
こういう構成になっているので、ゴール(解答)にたどり着くまでにどのようなルート(解き方)を選べば良いかが自然と身につく。
この本を2周、3周と繰り返すうちに、だんだん問題を見た瞬間になんとなく手順が分かってくる。自分の力がついてくるのを実感しやすい。
というわけで、これを生かして作ったテキストがこちら↓
テーマを座標平面上の図形の面積を求める問題だけに絞って作成した。
また、繰り返し解くなかで少しずつ自分の力がついてきていることを実感できるように、S・A・B・Cの自己評価欄を設けた。
これによって「1回目はBだったけど、2回目はA、3回目はSになった!」といった感じで、少しずつレベルアップしていることを実感できる仕様にした。
夏期講習に向けて、数学に苦手意識のある子でも取り組みやすいような、また数学が好きな子がガンガンのめり込めるような授業の仕方やテキスト、プリント類を考えていきたい。