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ノートの取り方指導
先日、中2生の欠席補習を行った。「動名詞がまったく分かりません。」とのことだったので、「OK!イチからやっていこう!」というお話になった。
まず、問題演習の状態を見させてもらうと、こんな感じだった。
この3点を修正する必要があると感じた。
問題は解いているが、理解が伴っていない。
解いて丸つけすることが目的になってしまっていて、頭が働いていないまま終わっている印象を受けた。(最後のほうは、きっと分からなさすぎて、なおざりになってしまったのだろう。)
そこでまず、動名詞に関する基本的なことを説明してから、目の前で同じ問題を解いてもらった。
一問ずつ、本人に丸つけをしてもらう。
間違えた問題はやりとりをしながら、どのような知識、視点、発想があれば解けたのかを確認する。
その後、自分の言葉で説明を書いてもらう。
この「自分の言葉で説明する」ということを日常的に行っているかそうでないかは大きな差を生む。
言葉を使ってものごとを理解、整理する習慣が無ければ、「自分は何が分かっていなくて、いま何が分かったのか」も分からなくなってしまう。
もちろん、似たような問題にあたったときに、それまでの経験を活かすことも難しい。
これでは成長も実感しづらいだろうし、「なんとなく解く」という域を超えない。
また、英単語学習の習慣も大切だ。
ノートの右のほうに線を引いてもらい、右側に分からなかった英単語を書いてもらった。
かっこの中にはピンクのペンで答えを書いて、あとから赤シートで隠してテストできるようにしている。
かっこの中身はあえていったん書かないでおいて、このページが終わったあとにあとからピンクのペンで埋めてもらった。
思い出す機会が自然と一回増やせるし、仮に覚えていなかったらもう一度調べる羽目になる。
「ついさっき覚えていたはずのことが覚えていない」という経験をすることも、英単語を覚えるために効果的だと思う。
そんなこんなで、できたノートがこちらだ。
それ以外にも問題を解くときにどういう作業が必要か、どういうことを考えながら問題にあたるか、など色々なお話をしたので、結局これらの問題だけで2時間ほどかかってしまった。
ただ、初めはこれで良い。
ちゃんとやろうとすると時間がかかるものなのだ。
見かけ上、4ページ、5ページと進んだとしても、自分の実になっていなければ意味が無い。
少ない問題からもたくさんの栄養分が吸収できれば問題ないのだ。
最後に、
人間はどうしてもラクをするものだから、今までの慣れたやり方をしてしまいがちだけど、、、今日一緒に勉強したときの感覚を忘れないようにしよう。これを繰り返して、自分の勉強フォームにしようね。
というお話をした。
補習の2時間が終わり、充実した顔で帰っていった。
今後もunitではこういうやりとりを大切にしていきたい。