潤滑油

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有り難いことに、保護者の方々から生徒のことで相談のご連絡をいただく。

進路のことや、最近の勉強の様子、家での様子、成績のことなど本当にさまざまなことについてお話をさせていただく。


その中でも、親子間の摩擦や衝突に関して困っていらっしゃる場合も少なくない。

子どもは、まだ精神的に幼かったり、計画性が無かったり、同じ失敗を何度も繰り返したり、言っていることと実際の行動が食い違っていたり、なんだかんだ自分に甘かったり、世の中の厳しさを知らなかったり……。

そんなことが多いかもしれない。


だから親から見た子どものというのは、非常にもどかしく、歯がゆく映るのかもしれない。

言葉を尽くして色々な話をしようとしても、多感な時期だけに言葉が真っ直ぐに伝わらなかったり、伝えるほうも冷静に伝えられなかったり……ということもあると思う。


また、子どものほうにも色々と思うところはある。

親の言っていることが、ときに矛盾していたり、理不尽に感じたり、押しつけに感じたりすることもあるかもしれない。


そういう状況において、第三者の、そして勉強や進路に深く関わっている私ができることと言えば、保護者の方、そして生徒本人の考えや想いをじっくりと聴いて、それぞれの考えや想いがうまく伝わるように立ち回ることだと思う。


あるときは、保護者の方と

福永

○○をするのって本当に難しいですよね……

と、想いや苦労を共有させていただく。

福永

母ちゃんはたぶんこういう風に考えていらっしゃるんだと思うよ。

と生徒に伝えることもある。

また別のときには

福永

おそらく○○くんはいまこういう気持ちなのではないでしょうか?

と生徒の気持ちを代弁することもある。


もちろん、私が知っているのはその子の、その保護者の方の一部分に過ぎない。

だから、完全に想いを代弁するのは難しいと思う。

しかし、微力であることは承知の上で、自分が出来るだけのことはしたいと思っている。

双方の思いがしっかりと伝わって、しっかりと噛み合い、同じ目標に向かって協力する体制がつくれれば、私としても非常に嬉しい。

塾がそういう潤滑油のような存在になれたら良いと、常々思っている。

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