-MENU-
手を動かすことの大切さ
私が詰め将棋を始めた頃は、まだまだ素人レベルで「三手詰」くらいでちょうど良い感じだった。
もともと将棋には興味があった。
プロ棋士の礼儀を重んじる立ち居振る舞いや、人生を一つの道にかける生き様などは見ていてカッコいいと思う。
また、仕事に関すること意外に「新しいことを学ぶ」ということ、つまり自分自身が学習者、とくに初学者になること自体、指導にも良い影響があると思っている。
あんまり気負い過ぎても長続きしなさそうなので、ゆるゆると続けていきたいと思っている。
さて、その詰め将棋をしているときに、私はスマホの画面を見ながら「こう指したら、こう来るから・・・」などと頭の中で考える。
頭の中だけで駒を動かし、動かしたあとの状況を「イメージする」のだが、駒が動いたあとの状況を「実際に見る」ほうが数段簡単に思える。
逆に、イメージしながら正答を探すほうが、数段レベルが高くなるように感じる。
もちろん慣れてきたら、その差異は埋まっていくのだろうが、初心者は実際に駒を動かして「ああだ、こうだ」とやったほうが良いのは間違いなさそうだ。
私が生徒たちに数学の授業をしているとき、
とにかく手を動かそう。考えるとは手を動かすことと同義です。
という話をよくするのだが、詰め将棋をしていて、手を動かすことの有効性を改めて実感した次第だ。
経験上、数学が苦手な子のなかには「ああだ、こうだ」と色々いじくってみたり、とりあえず何かをやってみたり、仮説を立てたり、いう試行錯誤の経験を積んでいない子が多い印象だ。
「どうやったら生徒たちが手を動かすようになるか」ということを改めて意識したいと思った。
というわけで塾生のみなさんは
分かっていることを書き出す
図の中に情報を書き込む
いま自分が何を求めているか
など、日頃から手を動かしてみましょう。
それが考える力になります。