生徒に求められる姿勢 その②「先生、分かりません!」

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「先生、分かりません!」

生徒が質問を持って来ます。(←えらい!!)

生徒

先生、この問題が分かりません。

あくまで主観ですが、私が質問対応をしていて問題が解けない理由は以下のような内訳です。

①解き方を知らない・・20%

②書いてあることを十分に認識できない・・40%

③認識したことを十分に使えていない・・40%

・・・どうですか?少し意外ではないでしょうか?

解き方を知らないから解けない、というパターンは実のところ少ないと思っています。

今日は、②についてシェアしたいと思います。

生徒たちにとって、問題文に書かれていることを『十分に』認識するということは意外と難しいことなのです。

何が書いてあるかを『十分に』認識するために次のようなことを意識ましょう。

『問題文の情報を言語化する』

もともと言語情報ですが、自分自身で改めて言語化しましょう。

たとえば、、、

何が書いてあるかを実際に口に出してみる。
何があるか箇条書きにしてみる。

こうすることによって確実に情報(条件)を認識できるようになります。

『情報を図に書き込む・図示する・表にする』

情報量が多いと頭の中が取っ散らかります。

紙面をうまく活用することで、情報の認識不足、混乱を防ぎましょう。

料理でたとえるならば、「まず手元にある材料をすべて書き出しなさい」ということです。

材料や調味料を把握していないのに、複雑な料理は作れませんよね?

日頃意識すべきこと

さぁ、情報を十分に認識できたとしましょう。

そのあと、それらを『十分に』使いこなさないと問題は解けません。

そこで、次のことを日頃から意識しましょう。

『何が分かれば何が出せるのか』

距離と時間が分かれば速さが、傾きと一点が分かれば直線の式が、全体と一部が分かれば割合が出せますね。

縦と横が分かれば長方形の面積が出せる、と同じレベルでパッと出てくるようにしましょう。

『情報から関連知識を連想する』

〇〇と言えば●●、のようなことを頭に入れておきましょう。

平行と言えば等積変形。
正三角形と言えば60°。
直角三角形と言えば三平方。

こんな調子で連想ゲームをできると良いですね。

これらによって新しく分かった情報をふたたび確実に認識し、それをどう使うかを考える。

その繰り返しをスムーズにできる力が『解く力』になります。

また以前にもお話しましたが、数学ではこのプロセスを踏む際に『計算』が入ります。

計算に対して時間と脳のエネルギーを節約できる人ほど、思考がクリアになります。

逆に計算力が弱いと、思考に集中できず混乱に繋がります。



計算力と考える力は両輪です。

ともに鍛えていきましょう。

問題文をちゃんと『読む・考える』というのは、実はこれだけのプロセスを経て行われています。

まずは『読んでいる』つもりで『見ているだけ』とか、問題を『そもそも見ていない』ということを減らしていきましょうね!

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先生と生徒

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