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ぼくたちは質問ができない【中1生の悩み】
質問ができない中1生
先日、中1生の授業でこんな質問をした。
先週末の土日のテスト勉強会で、先生たちに何回質問に行きましたか?
質問回数が3回だったのが中1生の中で3割程度。
1回だけ質問した生徒が2割程度。
あとの子たちは質問をしていなかった。
中1生は初めてのテスト勉強会なので、勝手が分からない部分もあるだろう。
だから、テスト勉強会の前や勉強会当日に質問をすることの大切さや有効性についてお話をしておいた。
しかし、なかなか行動に移せない生徒も多いようだった。
人(大人)に話しかけるのが苦手
質問しづらいと思っている子がいたら理由を教えてくれない?
と問いかけた。
すると
人(あるいは大人)に自分から話しかけるのが単純に苦手
と答えた子が何人かいた。
この子たちには、
話しかけるのが苦手ということであれば、まずはファストパス(※)を持ってくるところから始めようか。それならできそう?そんで、少しずつ質問することに慣れていこうか。先生たちはいつでもウェルカムだからね。
と声をかけた。
叱られることへの恐怖
こんな簡単なものを質問して、叱られるんじゃないか。説明されて、もし理解できなかったら怒られるんじゃないかと思います。
というものも出てきた。
そうなのね。でもそれは全っ然心配しなくていいよ(笑)
たとえばさ、とび箱を飛べない子がいたとして、『なんで飛べないんだ!』って叱ったら飛べるようになるのかい?そんなわけないよね。なぜ飛べないのか。踏みきりのタイミングが合っていないのか、手の位置がおかしいのか、走るスピードが足りないのか、そういうことを分析して、一つずつ練習して、そうしてやっとできるようになると思うんだよ。
そして、それはなかなか自分自身だと気づけなかったりするから、先生と一緒にやるんだよ。だから、分からないことやできないことに対して叱ることはしないし、そんなことは意味がないと思ってるよ。むしろ、『なんでこれを質問しないんだい?これは質問しないといけないものでしょう?』と注意することはあると思うよ。
と伝えた。
間違えることの恥ずかしさ
また
自分のできない姿を人に見られたら恥ずかしい。
というのも出てきた。
なるほど。たしかにそういう気持ちも分かるよ。でもね、『間違っちゃった!』『できなかった!』ということは別に『真に恥ずかしいこと』『人として恥ずべきこと』ではないよ。お互いに安心して恥をかける、そういう空間を私は君たちとつくっていきたいんよ。
これだけの人数がいればさ、とび箱で7段を跳べる人もいれば、4段を跳ぶのに苦労している人もいるわけだよ。でもそれでいいんよ。7段を跳べる人はその上を目指せば良いし、4段を跳ぶのに苦労している人は4段を跳べるように頑張ればいい。4段を跳べるようになったら『お~!良かったね!』とみんなで喜べばいいし、その成長にこそ価値があるんだよ。
unitは7段、8段を跳べる人たちだけが大きな顔をして、3段、4段を跳ぼうとしている人たちが肩身の狭い思いをするような塾ではありません。それぞれが、それぞれの目標に向かって頑張る環境にしていきたいよね。
それにさ、『自分が馬鹿にされたらどうしよう』という気持ちの裏には『だれかを馬鹿にする気持ち』が隠れていることがあるんじゃないかな。
最後のひと言には図星だったのか苦笑していた生徒もいたが(笑)、思っていることをある程度話してくれたと思うし、みんな良い表情で話を聴いてくれた。
今度のテスト勉強会では、分からないことを積極的に質問する姿をたくさん見られると嬉しい。
この記事を書いた人
進学塾unitの塾長。数学・英語・理科担当。生徒と保護者、スタッフの笑顔を見るために日々邁進中。基本的にいつも機嫌が良く、無駄に元気。
趣味:将棋(将棋ウォーズ1級)、コーヒーを飲みながらカフェで数学、ダイエット 特技:リバウンド
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Twitterはこちら R_makes_rb
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