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小テスト勉強の仕方の確認
中学生は全教科で小テストを実施しています。
小テストの結果を見ると、取れている人とそうでない人のあいだに大きな差があります。
英語を例に、勉強の仕方をもう一度確認しますので、塾生の皆さんは熟読してください。
授業内容の確認
①音読
まず授業中のプリントやノート、テキストのまとめのページを読み直しましょう。
このとき、必ず音読をしましょう。
声に出すことで自分の耳で英文を聞けますし、発音が分からない(自信を持って発音できない)単語をあぶり出すことができます。
もしスラスラと読めない単語があれば、かならず辞書を引いて発音やアクセントを確認しましょう。
②授業の再現
次に授業内容を改めて確認しましょう。
授業中に取ってあるメモを参考にしながら、その授業の内容を思い出しましょう。
書いてあることを読みながら、「要はこういうこと」とまとめられるかどうか(抽象化)、「たとえばこういうこと」とイメージが湧くかどうか(具体化)を意識してください。
③不明点の理解
書いてあることで、分からない(「要はこういうこと」と言えない、「たとえばこういうこと」とイメージが湧かない)ことがあれば、すぐに参考書で調べましょう。
またはすぐに質問しましょう。
理解していないことは覚えにくいですし、理解していないことを無理矢理覚えることは長い目で見たときに非常に非効率です。
何より、そういう勉強では分かる楽しさが味わえません。
問題演習
①自力で解く
次に問題演習に移ります。まずは何も見ないで解きましょう。
どんな問題であっても、「読める(発音できる)ようにする」「意味(日本語訳)が分かるようにする」ということは常にしなければなりません。
答えは分かるけれど読めないとか、とりあえず埋めたけど日本語訳は分からない、とならないように注意しましょう。
空所補充問題は、空所だけ書くのではなく、必ず全文を書きましょう。
全文を書くことで英単語のつづりを正確に書く練習もできますし、単語の並びも自然と身につき、英作文の実力にも繋がります。
和訳が載っていない問題(書きかえ問題など)は、必ず和訳も書いておきましょう。
また、ノートを書くときは、あとから様々な情報(正しい答え、間違えた理由、単語や熟語の情報など)をあとから書き足せるように、十分なスペースを取って書きましょう。
②丸つけ
次に丸つけをします。
丸つけは、手応えによって頻度を変えてください。
答えが合っているかどうか自信が無いときは、すぐに丸つけをしましょう(1問ごとでも構いません。)。
スラスラ解けて、だいたい合っていると思うときは、大問1つごと、あるいは1ページずつでも構いません。
「全問正解でしょ」と思うときは、見開き1ページずつでも構いません。
丸つけは必ず丁寧に行ってください。
③修正
間違えた問題の修正をします。
正しい答えを赤ペンで書く前に、まずは答えを見て、「なぜそうなるのか」「なぜ自分の答えは違うのか」を考えましょう。
分かったら必ずそれを言語化しておきましょう。
自分の言葉で書くという作業自体が、頭の中を整理することに繋がります。
分からないときは、参考書などで調べるか、先生に質問するかして、必ず解決しましょう。
④解き直し
③で正しい考え方が分かったら、もう一度時間を空けて解き直しを行いましょう。
理解した=解ける、ではありません。
理解していても、時間が経てば忘れるのが人間です。
また、一番多いのは「解き直しをしなければならないこと自体を忘れてしまう」という現象です。
必ず解き直しをする日、時間帯を決めておきましょう。
スマホを持っている人は、スマホのリマインダー機能(時間が来たらアラームが鳴るように設定しておく)を有効活用しましょう。
⑤ プラスαの勉強
私がつくる小テストは、その宿題範囲の中から「正確に、深く理解できているか」を試すテストにしています。
たとえば並べ替えの問題を英作文にすることもありますし、日本語和訳の問題を英作文にすることもあります。
空所補充の問題を並べ替えにすることもありますし、空所の位置を変えることもあります。
要は、安易な勉強をしている人は取れないようにしてあります。
現在完了の単元だからといって、have/hasや動詞の過去分詞形を埋める問題ばかり解けても、それは理解しているとは言えません。
「その問題の答えを覚える」ではなく、「その問題を理解して、しっかりと自分のものにする」という感覚で勉強しましょう。
上記のような勉強は、もちろん手間と時間がかかるものです。
しかし手間と時間をかけないと、確かな実力はつきません。
大変ではありますが、一緒にコツコツ取り組んでいきましょう。