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英語長文にタイトルを付けよう【カギは抽象化力】
先日の英語の授業で、長文解説を行ったときのこと。
ひと通りの解説を終えたあと
生徒たちはどれくらい内容を理解できたのだろう。
と思い、
この文章に日本語でタイトルをつけてみてください。
と発問した。
それぞれの生徒がつけたタイトルを順番に見てまわると、私の想像以上にバリエーションに富んだタイトルが並んでいた(笑)
私がつけたタイトルは「言葉の持つ力」。
勉強が得意な子たちのタイトルを見ると「言葉の力」「言葉の大切さ」といった文言が並んでいる。
しっかりと文章の「核」を捉えることが出来ている。
しかし、勉強が苦手な子のタイトルは「友情の大切さ」「努力の大切さ」「継続は力なり」等、ピントがずれているものが多かった。
「確かにそのような内容は入っているけれど大事なのはそこじゃないよね。」という感じのタイトルのつけ方だった。
同じ文章を読んで、同じように解説を聞き、その結果紡ぎ出されるタイトルがこうも違うものか。
少し、いやかなり驚いた。
英語の文章を読んで「結局のところどんな話だったのか」ということだけでもこれだけの差異が出てくるのだ。
学校の授業中の先生の話。
塾の授業中の先生の話。
問題を解くときに読む問題文。
どんな情報に関してもピントがずれていれば、正しい理解や正しい答えにたどり着くことは難しい。
情報の重要度を考えながら、聞いたり読んだりすることは生徒たちにとって、難しいことなのだろうと思う。
授業内外を問わず、日頃から「結局、どんな話なの?」と抽象化する機会をできるだけ多く作りたいと思う。