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勉強が得意な子と苦手な子の違い
勉強が得意な子と苦手な子を比べると、明確な違いがあります。
それは「できる」と「わかる」の定義の差だと私は考えます。
「できる」の定義
「できる」を次のように分類してみました。
『ノート・ヒントがあれば解ける』→ランクC
『何も見ないでひとりで解ける』→ランクB
『速く正確に、無意識でも解ける』→ランクA
まず、これら3つの「できる」をごちゃ混ぜにしないようにしましょう。
ランクCの状態
ランクCの段階で「できた!」と思い込んでしまっている場合。(勉強が苦手な子に多いです。)
確かにできたのかもしれませんが、まだ不十分。
もう少し良い状態を目指しましょう。
「いまはレシピを見ながらだから作れたけれど、テストの時はレシピ無しでつくらないといけない」という視点を持ってくださいね!
具体的には、「何も見ないでもう一度解く」「時間を置いて、もう一度解く」ということをやりましょう。
忘れてしまいがちですから、必ず予定を組んでおきましょう。
携帯を持っている人は、解き直しをカレンダーに登録しておくのがオススメです!
ランクBの状態
ランクBを「できる」と思っているそこのあなた!
さては、うっかりミスが多いですね?(笑)
制限時間がある、問題数が多い、少しだけ数値が複雑、手順が多い、試験の重圧がかかる等々。
このように余裕が削られると必ずミスが出ます。
余裕がつくれていない状態では、一定の割合でミスが出るべくして出てしまうのです。
もう少しだけ訓練を続ける我慢強さ、慎重さを身につけて欲しいですね。
具体的には、「より短い制限時間で解いてみる」「他の範囲と混ぜる」「少し難しい問題を解く」という訓練を積みましょう。
そうすれば、ランクBをランクAに持っていくことができますよ!
いま自分が思っている「できる」はどのランクにあたるのか、ということを常に考えながら勉強しましょう。
「わかる」の定義
勉強をしているといろいろな用語が出てきますね。
その一つ一つをしっかりと理解することが大切ですが、怖いのは「分かったつもりになる」ということです。
その用語を「分かる」とはどういうことか。
私は「分かる」を次のように定義しました。
① 身近な具体例
② 端的な定義
③ 詳細な説明
→この3つを言えること
順番に見ていきましょう。
① 身近な具体例が言えない
この場合、単に「わかる」ではなく「聞いたことがある」になってしまいます。
「形容詞」「用言」「状態変化」「自然数」・・・
身近な具体例は言えますか??
用語は、具体例とセットにしましょうね!
② 端的な定義が言えない
この場合、抽象化できていないということになります。
たとえば、「自然数」という言葉の定義を言えますか?
自然数って何?
「え~っと、1とか2とか・・・」
じゃあ0もOK?-3もOK?
う~ん、マイナスの数はダメです。
正の数ってことね。じゃあ0.5もOK?
いや、小数とか分数はダメです。
ああ、整数じゃないといけないのね。じゃあ、つまり自然数ってどんな数なの?
正の整数
・・・最後のひと言が自然数の定義ですね。
このように、用語は定義を言えるようにしましょう。
③ 詳細な説明が言えない
この場合、仕組みや流れの理解不足だと言えます。
「光合成」「二次方程式の解の公式」「摂関政治」
ちゃんと詳細な説明ができますか?
一問一答のように、ただ用語を知っていれば書ける問題ばかりやっていると、記述問題や思考力を試す問題に対応できません。
前回も書きましたが、自分で説明できるかどうかということを意識してくださいね!