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響きわたる歌声【大宮高校音楽部 定期演奏会を鑑賞して】
先日、県立大宮高校音楽部の定期演奏会に行ってきた。
「音楽部」とはいわゆる合唱部のことなので、「定期演奏会」は合唱コンサートということになる。
塾の卒業生が活動していて、嬉しいことにその子に招待され、お邪魔することになった。
全く以てお恥ずかしい話だが、私は文化・教養に関する経験値が非常に乏しい。
何かしらのコンサートや観劇に行ったことがあるのもほんの数回しかない。
ただ、合唱はとても好きで、中学のときの合唱コンクールでは合唱委員としてクラスを率いたこともある。
たまにテレビでやっているハモネプなんかも大好きで、録画したものを何十回も見返すくらいだ。
何より教え子の晴れ姿が見られるとあって、当日はとても楽しみにしながら会場に向かった。
始まる演奏会
定期演奏会は三部制だった。
1st stageではア・カペラでフランスの合唱曲とミサ曲を、
2nd stageでは星野源『恋』や『アンパンマンのマーチ』などのだれもが知っている曲を、
そして3rd stageではショートミュージカルとして『サウンド・オブ・ミュージック』の曲がそれぞれ披露された。
まず1st stage の2曲を聴いただけで、歌声の美しさに心打たれた。
まるで自分の中の薄汚れた魂が浄化されるような感覚になった(笑)。
2nd stage ではOB・OGの方々との合同演奏もあった。
さすがというべき歌声で、私のようなズブの素人でも音がキレイに一つになっているように感じられた。
『ハナミズキ』『瑠璃色の地球』の2曲ともとても素晴らしく、気づいたら目を瞑って音の響きを全身で感じていた。
3rd stage のミュージカルでは、曲の合間にある寸劇が手作り感を出していて、生徒たちの「観客を楽しませたい」という気持ちが伝わってくるようだった。
定期演奏会を通じて感じたこと
定期演奏会を通じて、素晴らしいと感じたことが三つある。
一つは大宮高校音楽部のレベルの高さだ。
1年生はまだ入学して2ヶ月ほどであろう。
合唱経験者、音楽経験者もいるのかもしれないが、それでも2ヶ月という短い期間であれだけのパフォーマンスを発揮するのはすごいことだと思う。
私は素人なので正確なことはよく分からないが、声の出し方ひとつとっても「のどを開ける」とか「背中を開ける」とか「頭のてっぺんから声を出す」とか、習得しなければならないことがたくさんあると思う。
歌詞を覚えるのだって、日本語の歌詞以外にも英語やフランス語など色々な言語の歌詞を頭に入れないといけないだろう。
その上、曲によっては振り付けなど覚える必要があるわけで、それを学業と両立して行うのだから本当にすごいことだ。
入学してくる生徒たちが秀でているのはもちろんのこと、そのように導くことができる優秀な先輩たちや顧問の先生たちがいるからこそ成せる技だと思う。
二つ目は、感謝の気持ちを持って活動していることだ。
顧問の先生や生徒のコメントにもよくあらわれていたが、音楽部に関わる様々な人たちの存在、支えを忘れずに活動していることがよく伝わってきた。
ただ高い技術を求めるだけでなく、まわりに感謝する心も持ち合わせているのが素晴らしいと感じた。
私自身、素敵な演奏会を観させてもらって音楽部をより応援したくなったし、同じように感じた人は会場にもたくさんいたと思う。
三つ目は、教え子をはじめ、部員の方たちがおおいに青春している姿を見られたことだ。
大宮高校は県下有数の進学校だ。
多くの生徒が難関大学を目指して勉強に励んでいると思う。
きっと限られた中で時間をやりくりしながら、自分たちの音楽をつくりあげるために日々励んでいるに違いない。
各々が葛藤しながら、ときには部員同士でぶつかったりしながら、それでもみんなで音楽をつくりあげるために頑張っているのだろう。
私は高校時代に勉強ばかりしていたクチだ。
それはそれで立派な青春だが、学業と部活動に励むのも同じように素晴らしい青春だと思うし、羨ましくもある。
これからも部員の皆さんが楽しく部活動に邁進できることを願っている。
私の教え子にも、引き続き充実した高校生活を送ってもらいたいと思う。
来年の定期演奏会は記念すべき第60回という節目の会だそうだ。
お伺いするのを今から楽しみだ。
この記事を書いた人
進学塾unitの塾長。数学・英語・理科担当。生徒と保護者、スタッフの笑顔を見るために日々邁進中。基本的にいつも機嫌が良く、無駄に元気。
趣味:将棋(将棋ウォーズ1級)、コーヒーを飲みながらカフェで数学、ダイエット 特技:リバウンド
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Twitterはこちら R_makes_rb
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